Webサイトのコンバージョン率がある程度担保されているようであれば、あとはサイトにたくさん人を集めれば集めるほど、成約数がどんどん増えていきます。
すでにWebサイトがある場合に、人を集める手段として最も手っ取り早いのはインターネット広告への出稿です。
インターネット広告の特徴は、
- TV CMや新聞広告のような大きな予算を必要とせず、少額の予算からでもスタートできる
- 覚えれば誰でも簡単に運用できるので、担当者の力量次第で柔軟な設計コントロールが可能
- 結果が数字データとしてはっきりあらわれるので、分析しながら最適な方法を論理的に使える
ということが挙げられます。
インターネット広告の種類
ひとくちに「インターネット広告」といっても、その種類は多くあり、どれを使ったら良いかは悩むとことでしょう。
ここではその代表的な広告について、簡単に解説していきます。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで、ユーザーが何か検索用語を入れて検索した際に、検索結果画面に、自社のリンクを表示させる広告です。
検索エンジンの台頭とともに始まった広告で、企業の利用頻度も高いものです。
よく使われているのは、Googleの検索結果に広告を出す「Google広告」と、Yahoo! JAPANの検索結果に広告を出す「Yahoo! JAPAN プロモーション広告」です。
こちらの広告は、本気度の高い見込み顧客を獲得する最善の広告手法です。
というのも、ユーザーが検索エンジンで検索する以上、すでになにかしら製品や企業に関心がある状況だからです。
例えば、カメラが欲しいから「カメラ」と検索するわけです。
そこでこの「カメラ」と検索した検索結果画面に新発売のカメラのプロモーションサイトへのリンクを広告として出すことで、販売につなげます。
しかし、この「カメラ」を検索されたという段階ではこのユーザーがカメラ性能の良いスマホを探しているのか、一眼レフのような本気カメラを探しているかわかりませんし、そもそも購入意思はなくてただ仕事でカメラのイラストを使いたいだけかもしれません。
なので、より精度の高いキーワードを探っていくことが、この広告の醍醐味であります。
特に製品名や企業名などで検索される「指名検索」に関しては、ユーザーの興味関心率が非常に高い状態ですので、これをうまくとらえることで成約率が一気に高まります。
カメラの例であれば「ニコン カメラ」とか「キャノン カメラ」という検索であれば、結構検討が絞られてきているのかなという状況です。
あるいは「Nikon Z50」とか具体的な製品名ですと、かなり本気で調べたがっているのが見えますよね。
こういう検索ワードに「Nikon Z50 キャッシュバックキャンペーン開催中」といった広告で待ち構えると、とてもよく刺さって購入意思が固まると考えられます。
ディスプレイ広告
一方のディスプレイ広告は、いわゆるバナー広告です。
インターネットサーフィンをしていると、いろいろなホームページ上に出てくる広告バナー。
最も有名で手軽なのはGoogleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)でしょう。
この2つを駆使すれば、ありとあらゆるサイトに自社のバナー広告を露出させることができます。
広告費用は入札制が取られていて、競合が多い・強い分野ほど、広告費は増幅傾向にあります。
ディスプレイ広告でほぼマストと言って良いほど利用されている戦略が、リターゲティング。
サイトの特定ページに訪問した人をCookieで追いかけて、指定した期日以内の場合(例えば30日以内に訪問など)にディスプレイ広告を配信するというものです。
何も設定しないと、GoogleやYahoo!が自動で機械的に判断した「おそらく興味がありそうな人」に対する闇雲な配信になってしまい、まぁ成果は上がるかもしれないけれど、数打てば当たる論理なので効率が悪いですが、このリターゲティングでは、一度でもサイトを訪問したことがある人(自社や自社製品に少しでも関心があると考えて良い人)に向けて積極的な配信を行いますので、まさに狙い撃ち手法で成果が出やすくなるというわけです。
人間、ぱっぱっと購買を判断できる人ばかりではないですし、自分的にはOKでも上司に聞いてみなきゃいけないとか、家族に聞いてみなきゃいけないといった場合もあり、一度のサイト訪問で成約には至らないことは多いです。
その後、確実に戻ってきてくれれば良いですが、忘れてしまったり、その間に接触した他の製品に持っていかれてしまうということもありますので、リターゲティングを行うことによって、リマインドし、成約につなげられると良いでしょう。
SNS広告
SNSはGoogle,Yahoo!よりも比較的単価が安く取れることが多いオススメの広告です。
需要喚起(認知)とリタゲ、どちらにも使いやすいです。
Facebook広告
私が実際に運用している印象では、特にFacebook広告(Facebook・Instagramへの広告配信)のターゲティングが秀逸で、その広告に反応しそうな人を効率よく探し出してくれます。
逆にいうと、反応しやすい人に熱心にアプローチしますので、同じターゲットにコンバージョンするまで配信し続けるような、しつこさもあります(もちろん設定次第でその辺りを避けたりとかも可能です)。
LINE広告
もはや日本国民の大半がメールがわりに使用しているLINEアプリ内に広告配信します。
LINEの成り立ち的に生活密着型という側面のあるアプリですので、実店舗を持っている企業様に相性が良い印象です。
逆にいうとB to Bではまず使わないですね。
Twitter広告
日本人人気の高いSNS、Twitterへの広告出稿も人気です。
Twitterがもともと140文字の制限内で、日常を呟くという成り立ちがあるせいか、かなりライトな使われ方をしています。
そのため、広告もライトなものがよく刺さります。やたら説明文が長い広告とかは反応率が悪いです。
B to Bではあまり使わず、アプリのDLを促すような広告とか、エンタメ系企業様との相性が良い印象です。